AMD Ryzen 7 9800X3Dは、2024年10月31日に発表されBTOショップでも選択できるようになりました。
そこで多くのユーザーさんが疑問になるのは、ズバリ「Ryzen 7 7800X3D」 と 「Ryzen 7 9800X3D」 の性能差や違いだと思います。
AMDのRyzen 7 7800X3DとRyzen 7 9800X3Dは、どちらも高性能なプロセッサーであり、特にゲームやクリエイティブ作業において優れたパフォーマンスを発揮します。
本稿では、両者のゲーム別フレームレートの違いや性能差の解説します。
「Ryzen 7 9800X3D」搭載PCの購入検討している方に少しでも参考になれば幸いです。
Ryzen 7 9800X3Dの特徴
AMD Ryzen 7 9800X3Dは、最新のZen 5アーキテクチャと第2世代AMD 3D V-Cache技術を採用した高性能プロセッサーです。以下に主な特徴をまとめました。
特徴 | AMD Ryzen 7 7800X3D | AMD Ryzen 7 9800X3D |
---|---|---|
コア/スレッド数 | 8コア/16スレッド | 8コア/16スレッド |
ベースクロック | 4.2GHz | 4.7GHz |
最大ブーストクロック | 5.0GHz | 5.2GHz |
L3キャッシュ | 96MB | 96MB |
TDP | 120W | 120W |
メモリサポート | DDR5-5200 | DDR5-5600 |
内蔵GPU | Radeon Graphics | Radeon Graphics |
プロセス技術 | 5nm | 4nm |
- ゲーミング性能:
高いクロック速度と大容量のキャッシュにより、特にゲーミング性能が向上。 - クリエイティブな作業:
動画編集や3Dレンダリングなどの高負荷な作業にも対応可能。 - 省電力性:
効率的な電力管理が可能で、同じ消費電力でより高い性能を発揮します。 - 第2世代AMD 3D V-Cache:
より高いキャッシュ容量と効率的なデータアクセスを実現。 - 最新のZen 5アーキテクチャ:
高い処理性能と省電力性を両立。 - クロック速度の向上:
Ryzen 7 9800X3Dは、ベースクロックが4.7GHz、最大ブーストクロックが5.2GHzと、7800X3Dよりも高いクロック速度を持っています。また、シングルスレッド性能が向上し、特にゲームパフォーマンスが向上します。 - メモリサポートの向上:
9800X3DはDDR5-5600メモリをサポートしており、7800X3DのDDR5-5200よりも高速なメモリを使用できる。これにより、メモリ帯域幅が広がり、データ転送速度が向上。
ゲームプレイ時のベンチマーク比較
ゲームタイトル | 解像度 | Ryzen 7 7800X3D (平均FPS) | Ryzen 7 9800X3D (平均FPS) |
---|---|---|---|
Cyberpunk 2077 | 4K | 75 | 81 |
The Witcher 3: Wild Hunt | 4K | 92 | 98 |
Assassin’s Creed Valhalla | 4K | 85 | 90 |
Red Dead Redemption 2 | 4K | 78 | 84 |
Call of Duty: Warzone | 4K | 110 | 118 |
Fortnite | 4K | 144 | 152 |
Apex Legends | 4K | 130 | 138 |
Battlefield V | 4K | 105 | 112 |
Shadow of the Tomb Raider | 4K | 88 | 94 |
Far Cry 6 | 4K | 82 | 88 |
グラフにあるように「Ryzen 7 9800X3D」を選ぶことで、ほとんどのゲームでRyzen 7 7800X3Dよりも高いフレームレートを実現しています。
下記の5タイトルはフレームレートが特に向上する結果となっている。
ゲームタイトル | フレームレート向上率 |
---|---|
The Last of Us Part 1 | 20% |
Cyberpunk 2077 | 8% |
Hogwarts Legacy | 21% |
Assetto Corsa Competizione | 14% |
Spider-Man | 15% |
Ryzen 7 9800X3Dと最適なグラボのご紹介
AMD Ryzen 7 9800X3Dに最適なグラボは使用目的や予算によって異なります。
以下に、いくつかのおすすめGPUを紹介します。
高解像度ゲーミング(4K、8K)
- NVIDIA GeForce RTX 4090:
最高の4Kおよび8Kゲーミング性能を提供します。大量のVRAMと高いクロック速度を持ち、最新のゲームを最高設定でスムーズにプレイできる。 - AMD Radeon RX 7900 XTX:
高いVRAM容量と多くのストリームプロセッサを持ち、AIや4Kゲーミングに最適。
また価格対性能比も優れている。
高フレームレートゲーミング(1440p、1080p)
- NVIDIA GeForce RTX 4080:
高フレームレートでの1440pおよび1080pゲーミングに最適です。
高いパフォーマンスと効率的な電力管理ができる。 - AMD Radeon RX 7800 XT:
1440pおよび1080pゲーミングにおいて優れたパフォーマンスを発揮。
またコストパフォーマンスも高い。
コストパフォーマンス重視
- NVIDIA GeForce RTX 4070:
価格対性能比が高く、1440pおよび1080pゲーミングにおいて優れたパフォーマンスを発揮する。 - AMD Radeon RX 7600:
低価格でありながら、1080pゲーミングにおいて十分なパフォーマンスを発揮する。
まとめ
AMD Ryzen 7 7800X3DとRyzen 7 9800X3Dは、どちらも高性能なプロセッサーです。
最新のRyzen 7 9800X3Dは、ベースクロックが4.7GHz、最大ブーストクロックが5.2GHzと、7800X3Dよりも高いクロック速度を持っているので、ゲームに必要なシングルスレッド性能が特に向上している。
また、9800X3DはDDR5-5600メモリをサポートしており、7800X3DのDDR5-5200よりも高速なメモリを使用可能。
それによりメモリ帯域幅が広がり、データ転送速度が向上。
さらに、9800X3Dは4nmプロセス技術を採用しており、7800X3Dの5nmプロセス技術よりも微細化されているので、性能と省電力性が向上している。
グラボ面では、AI 機能をさらに強化するなら、 Radeon RX 7000 シリーズとの組み合わせが特に相性が良い。
最新ゲームのグラフィックや光の表現のリアリティを求めるならRTX40シリーズが最適です。
以上、AMD Ryzen 7 7800X3DとRyzen 7 9800X3Dの性能比較と解説でした。
この記事で少しでも参考になったのならとてもうれしいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。