今回ご紹介するのは、インテルCore iシリーズのPコアとEコアって何?って方に向けての記事になります。
Core iシリーズは2008年に第一世代モデルが発表され、以後毎年のように世代を更新。
大雑把な説明ですが、これまでのCPUは世代が新しくなることにアーキテキチャーの改良、プロセスの縮小、コア数を増やすことで高性能化を図っていました。
12世代目のCore iシリーズからは、PコアとEコアの違うコアを組み合わせることで高性能化と省電力の両立していることが大きな違いになります。
前置きはこれぐらいにして本題へどうぞ。
目次
Pコア
Pコアは高性能コアを指す
- PコアのPは『Performance Cores』パフォーマンスコアの頭文字。
- これまでのインテルCPUのように、1つのコアで2つの並列処理ができる。
- 『ハイパー スレッディング テクノロジー』をサポート。
(1人で2つの作業をこなすイメージでマルチタスク、2スレッドともいう。
実際は1コアでも、PCからは2コアと認識する。) - メインで活躍するコア。
- Pコアのみ搭載した下位モデルがある。
Core i3、Core i5のコストパフォーマンス重視向けモデル。
主にビジネス向けのSSF(スモールファクター)と呼ばれるコンパクトサイズの製品(モニター裏に取り付け可能モデル等)に採用されている。
Eコア
高効率コアを指す
- EfficiencyコアのEの頭文字で効率的、合理的という意味。
- Eコアは一つの作業しかできない。
(シングルタスク、1スレッドともいう。) - 省電力で効率的に動作する。
- CPUのサイズを縮小するのにも役立っている。
(例)Core i7-12700の場合
同時実行できるスレッド数は、
8コア×2(16スレッド)+4コア=20スレッドとなる。
2024年最新 14世代インテルCore iシリーズを簡単に説明
PコアEコアの継承とメモリ容量強化
- Core i3シリーズはPコアのみの8スレッド。
- Core i5シリーズもEコアが採用され、Pコア6コア、Eコア8コアの合計20スレッド。
- Core i7シリーズのEコアは、12コアに増加し28スレッド。
- Core i9シリーズのEコアは、16コアに増加し32スレッド。
- 各プロセッサーのサポート最大メモリ容量が、128GBから192GBに増加。
まとめ
- 簡潔に言えばPコアはパフォーマンス重視、Eコアは効率を重視する。
- 様々なタスクに適した、バランスの取れた性能、処理を発揮する。
- Pコアは1コア 2スレッド、Eコアは1コア 1スレッド。