Core iシリーズ13世代、14世代の不具合内容
結論としては、主にCPUが必要以上の電圧を要求し、システムの安定性に影響を与えるというもの。
この問題は「Vminシフト」として知られ、特に軽い作業やアイドル状態での不要な高電圧が原因で発生。
対処法として、Intelは複数のマイクロコードアップデートをリリース。最も重要なアップデートは「0x12Bマイクロコード」と呼ばれ、これにより余計な電圧がかからないように調整され、CPUが本来の性能を発揮できるようになりました。
このアップデートは、BIOSを通じて適用され、ユーザーはマザーボードの最新BIOSへのアップデートを行うことで、問題を解決することができたとのこと。
原因は解決したと言われているが…
現在の状況としては、Intelは問題が完全に解決されたと発表していますが、全てのマザーボードで0x12B対応のBIOSアップデートがリリースされているわけではないため、自作PCなど新しいCore iシリーズを購入した場合、手動でBIOSをアップデートする必要があるかもしれません。
また、一部のユーザーは長期的な影響について懸念を持っており、Intelの対応に警戒を続けるユーザーさんも一定数いるのも事実だと思います。
Intelは第13世代と第14世代のCPUに対して通常の保証期間を延長する措置を取り、サポート体制を強化しているとの声明を出している。
これにより、ユーザーさんが安心してCore iシリーズを使用できることができる模様。
今後も新しいアップデートや情報が提供されることが予想される。
ですが、今回のインテルCPU問題が引き金になり、Ryzenシリーズ搭載パソコンを購入検討されるユーザーさんも急増中。
初心者さんは自作や量販店の商品よりBTOショップが一番安心
持論ですが、2024年11月時点では、Core iの13世代、14世代のCPU搭載のパソコンを購入する場合、BTOのパソコンショップでの購入が一番安心かと思います。
理由としては、BTOショップでの組み立て工程の段階で最新の状態にアップデートされたパソコンが届くからです。
量販店など、今回のトラブル発覚前に出荷された物、在庫はもちろん保証適用されますが、サポートセンターに修理依頼するなど自分で対処しなくてはいけない場合も0ではないと思います。
Intelの第13世代および第14世代Core iシリーズの主な不具合と影響を受けるモデル
世代 | モデル | 主な不具合 | 対応策 |
---|---|---|---|
第13世代 | Core i9-13900K | 高負荷時のクラッシュ | BIOSアップデート、マイクロコード修正 |
第13世代 | Core i7-13700K | 軽作業時の不安定性(Vminシフト) | マイクロコード 「0x12B」適用 |
第14世代 | Core i9-14900K | 高負荷時のクラッシュ | BIOSアップデート、マイクロコード修正 |
第14世代 | Core i7-14700K | 軽作業時の不安定性(Vminシフト) | マイクロコード 「0x12B」適用 |
インテル製の今後リリース予定のCPUは問題ない?
モバイル向けの第13世代/14世代Core、Lunar Lake(Core Ultraシリーズ)、今後登場予定のArrow Lakeについては、今回の不具合の影響を受けないと説明している。
まとめ
IntelのCore iシリーズ13世代と14世代のプロセッサは、一部の不具合にもかかわらず、問題に対するIntelの迅速な対応と、ユーザー自身による適切なアップデートの適用が重要。
IntelのCore iシリーズ13世代と14世代のプロセッサは、高い性能と効率性が高いですが、今回の不具合の報告で敬遠されていました。
ですが、最新の修正パッチ適用で今回の問題を回避できているのも事実。
なお、モバイル向けの第13世代/14世代Core、Lunar Lake(Core Ultraシリーズ)、今後登場予定のArrow Lakeについては、今回の不具合の影響を受けないと説明している。
不具合の概要
- Vminシフト問題:
軽い作業やアイドル状態のときに不要な高電圧がかかり、システムの不安定さを引き起こす現象。
システムが突然クラッシュすることが報告されてた。 - 過剰な動作電圧:
一部のプロセッサでは、必要以上の動作電圧がかかることがあり、これがアプリケーションのクラッシュやハングアップを引き起こす原因となっている。
対応策
- マイクロコードアップデートの適用:
Intelは、これらの問題に対処するためにマイクロコードアップデートをリリースしています。最新のアップデート「0x12b」は、これらの問題に対する追加の緩和策として提供されています。 - BIOSのアップデート:
ユーザーは、マザーボードの最新BIOSへのアップデートを行うことで、システムの安定性を向上させることができます。多くのBTOパソコンショップでは、新しいBIOSに更新後に出荷してくれる。 - インテル製のCPUより、コスパが高いことで有名な、AMDのRyzenシリーズCPU搭載モデルへ切り替えることも選択肢の一つ。
今回はインテルの13世代、14世代のCore iシリーズの問題と解決策でした。
これからパソコンを購入される方に少しでもご参考になったのであれば幸いです。