ノイマンボトルネックとメモリコントローラーを解説

今回は歴史のようなお話になりますが、最後まで読んで頂けたら大変嬉しいです。

この記事ではタイトルにあるように、
ノイマンボトルネック
メモリコントローラー

について解説したいと思います。

目次

ノイマンボトルネックとは?

ノイマンという人物名が由来

フルネームはジョン・フォン・ノイマン さん。

ハンガリー出身の20世紀を代表する数学者、物理学者。

量子力学、数学的基礎、経済学、原子力の開発など多岐にわたり多大な影響を与えた人物。

やっしー

ノイマンさんは暗算、暗記が得意で自身で計算機を作った際も、「自分の次に計算が早いのができた」と喜んだいう話は有名。

現在のパソコンを「ノイマン型コンピューター」といい、パソコンの基礎的構造を考案されたことでそう呼ばれています。

ノイマンボトルネック

  • コンピューターの処理速度を制限(限界)する原因の総称。
  • プロセッサー(CPU)とメモリ(RAM)の間のやり取りの際に引き起こされる遅延。
  • CPUがメモリからデーター(情報)を読み込んだり、書き込んだりする際の遅延で処理速度が低下する現象のこと。

遅延低減のための仕組みが完成

  • 遅延低減のためにメモリーコントローラーを従来のマザーボードからCPUに内臓させることで遅延低減を図っている。
  • Intelでは、2008年登場のCore i7からCPUに内臓。
  • AMDでは2003年頃発売のRyzen3000シリーズからCPUに内臓。
  • AMDの方がIntelより遅延低減の仕組み作りの先駆者。

メモリコントローラーって何?

CPUとメモリに携わる(たずさわる)重要な部分

  • CPUとメモリとの情報伝達、データ処理の間にあるシステムのこと。
  • メモリの正常な駆動管理をする部分。
  • 読み込み、書き出しの行うメインメモリを統括する機能。

メモリコントローラーがマザーボードのチップセット内から、CPUに内臓される

従来はマザーボードのチップセットに内臓されていたが、CPUにメモリコントローラーを内臓することで処理の遅延の低減に大きな役割を果たしている。
下記に簡単にまとめた図があるのでご覧ください。

メモリコントロール、統合型メモリコントローラーとも呼ばれる

まとめ

現行のパソコンは「ノイマン型コンピューター」という。

2003年以前は、マザーボードのチップセット内にメモリコントローラーがあり、CPUとメモリ間に処理遅延、処理速度の限界のことを「ノイマンボトルネック」と呼んでいる。

Intelは2008年頃から、AMDは2003年頃からCPUにメモリコントローラを内臓したことで遅延時間の短縮を図る仕組みができ現在ではこの仕組みが主流になっています。

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